【スクランブルスクール@夏休み】【ディアボロ 時雨】
昨年秋に開催した「スクランブルスクール」の夏休み版で、子供たちの自由研究向けにストリートを体感する「授業」を開催。
時雨の自己紹介から授業は始まった。
けん玉やお手玉に親しんでいた彼は高校生の時にディアボロを開始。
現在は国際大会で入賞する実績*1もある実力派パフォーマーである。
今回の参加者は、普段、時雨主催のワークショップ「Connect」に参加する小学生2名!
いつものワークショップとは違い、実際にスキルを教わるだけでなく、ディアボロというジャンルをより深く理解してもらえるようにスクランブルスクールでは「座学」も行った。
「座学」ではディアボロの歴史や大会の種類、本体の構造について30分ほど授業をした。
授業中、参加者は真剣な眼差しで時雨の話を聞き、重要なことは各々メモをとっていたのが印象的だった。
座学も終わり休憩を入れ、いよいよ待ちに待った練習時間。
今日の目標は1ムーブ*2を作り、ノーミスの演技を披露することだ。
参加者は既に何度か出来た技の完成度を高め、本番でもノーミスでこなせるように練習したり、
時雨が参加者の実力を見て新しい技を教え、ムーブに組み込むというようなことを行った。
ひたすら黙々と練習をする中、時雨は参加者の失敗する原因をよく観察し、細かく指導を重ねた。
また、パフォーマンスを見せる時はお客さんの顔を見たり、最後は礼をするなどのお客さんを大切にするパフォーマーならではのアドバイスをする場面もあった。
1時間弱の練習後、ついにムーブ披露の時間になった。
いつもとは違った緊張感の中、参加者二人は見事ノーミスでムーブを終え、保護者たちを大いに湧かせた。
二人とも時雨とハイタッチを交わし、ムーブの成功をたたえた。
そして最後にディアボロの練習を長く続けるポイントを時雨の経験をもとに伝えて授業は終了。
まとめ
時雨の座学は距離が近くてディアボロの歴史・大会・構造も一つ一つ資料に付け加えるように細かく噛み砕いて話していた。また練習の時のモチベーションの持ち方や、パフォーマンスをする時のお客さんに対する姿勢など、時雨の経験と独学によるものはとても参考になる話だった。例えば、練習の時のモチベーションの持ち方では「仲間と一緒に練習しよう」という教えで、一人での練習ももちろん大切だが、仲間と練習すると、「あの人にできて自分が出来ないわけがない」と競争心が生まれたり、コラボレーションで新技が出来たりする効果があると説明した。ストリートで練習仲間を作り、様々なコラボをしてきた時雨らしい言葉である。
印象的だったのは参加者が練習中では成功しなかった技が最後のムーブで落ち着いてノーミスで披露できた瞬間だ。彼が落ち着いて技を決められたことにとても興奮し、時雨が参加者の様子をよく見て練習すれば成功できそうな技をうまく設定できていたことが感じられた。
スクランブルガレージの目的である「ストリートカルチャーの発信・次世代の育成」を実現するための企画「スクランブルスクール」。時雨の授業はとても楽しく、ディアボロの練習への熱意も上げさせる充実したもので、さらにディアボロの世界をより深く理解する内容だった。参加者がこれからもディアボロやジャグリングと向き合い、続けていくことが確信できるワークショップとなった。